でも大丈夫!避難生活になったとしても食事やおむつ替えなどなるべく普段の生活が維持できる環境を整えておけばトラブルを最小限にすることができます!
この記事では、実際に避難経験のある私が、生後11ヶ月の息子のために用意しているものを詳しく説明していきます!
0か月~1歳半の離乳食完了期までの赤ちゃんがいる家庭はとても参考になると思います。
非常用持ち出し袋の考え方
まず最初に、災害が起きたときの避難は家庭内避難と家庭外避難の大きく分けて2種類あります。
【家庭内避難】
自宅滞在が可能な状態で日常的に備蓄していたものを利用して自宅で避難生活を行うこと。
【家庭外避難】
自宅が被災しているもしくは何かしらの理由で自宅に滞在することが困難のため避難所で避難生活を行うこと。
特に家庭外避難となった場合に備えて、必要最低限のものを事前にそろえておくことが重要です。
通常、必要最小限というのは“1~2日は避難所で生活できる分”が目安です。
しかし、赤ちゃんに関しては少し条件が違います。
被災したら赤ちゃんに何日分の荷物を用意しておくべき?
詳しくは後程書きますが、私の場合はミルクを1缶丸ごと、離乳食とお着換えは2日分を用意しています。
赤ちゃんは大人と同じご飯が食べられません。離乳食を始めていたとしても栄養の多くをミルクから摂取している月齢だとミルクの確保が死活問題です。
避難所の体制が整えばミネラルウォーターはますが粉ミルクの備蓄をしている避難所は2019年末時点で全国の約4割程度だそうです。(全国保健所管理栄養士会)
ということは6割の避難所では粉ミルクがもらえないということ…!
もし備蓄してあったとしても、赤ちゃんによってはこの粉ミルクじゃないとウンチが出ない!といった話はよくありますよね。
私は自分の避難経験からも、いつもの粉ミルクを1缶は持ち出し袋の中に入れておいたほうがいいと思います。
自宅にも最低1か月分は粉ミルクのストックを置いておくほうが良いですが、家庭外避難になるほどの地震や台風・水害に遭った場合自宅が被災してに取りに帰れない場合もあります。離乳食が食べられない月齢なら必ず非常持ち出し袋の中に入れておきましょう!
赤ちゃんのために用意しておくもの一覧
11か月の赤ちゃん用の非常用持ち出し袋に我が家で入れているもの一覧です。

保存水 | 赤ちゃんが1-2日で飲む量 |
---|---|
ミルク | 粉ミルクを1缶 |
ほ乳瓶 | 普段のほ乳瓶1~2本と使い捨てパック |
消毒剤 | ほ乳瓶を洗う用 |
離乳食 | 1-2日分(スプーン付きのもの) |
おむつ | 1-2日分いつも使っているもの |
汚物袋 | おむつのにおいを消すごみ袋 |
おしりふき | 携帯用1パック |
お着換え | 服や下着など1-2日分 |
紙よだれかけ | 吐き戻しや食べこぼしを防ぐ |
歯磨き | 歯磨きシートがおすすめ |
除菌シート | 手などの除菌用に |
ベビーパウダー | あせも、ママのお化粧に |
手ぬぐい | 1-2日枚(ガーゼだけでなく手ぬぐいが便利) |

赤ちゃん用非常持ち出し袋を詳しく解説
リストの中身を一つずつ解説していきますね!
赤ちゃんに使える保存水
\長期保存可能だけど保存料なし/
- 赤ちゃんが1-2日で飲む量
- 我が家の場合は500ml×2日分
離乳食を進めているけど拒否などがある赤ちゃんにはミルクの栄養は死活問題なので一日に飲む量×2日分くらいの量を入れておいてください。
ミルク
\普段のぐんぐん+液体ミルクも/
- できればいつもの一缶丸ごと
- 液体ミルクもあると便利
基本的にはいつも飲んでいるメーカーの粉ミルクをおすすめします。ただでさえ避難生活で環境が変わった上に粉ミルクを変えることで便秘を引き起こしては大変です。
避難所でもミネラルウォーターはたいていもらえます。避難体制が整うまでの間のミルクは液体ミルクで、水が配られてからは缶やスティックの粉ミルクで調乳でもいいと思います
哺乳瓶
\普段の哺乳瓶の中に入れるパックがおすすめ/
- いつもの哺乳瓶を1~2本
- 使い捨てほ乳瓶パックが便利
いつもの哺乳瓶に合わせて、使い捨てパックを入れておくといいです。
我が家の哺乳瓶はピジョンの母乳実感を使っています。ほかのメーカーのものだとうまくハマらない場合があるので注意してください。
消毒剤
\軽くて持ち運び便利/
- スティックタイプの消毒剤
- 我が家はピジョンのミルクポンを愛用
避難生活でおなかを壊したりしないように消毒には特に気を付けたいもの。さきほどのほ乳瓶パックがあれば乳首だけ消毒できればいいので荷物をかなり減らせます!
離乳食
よくスーパーや薬局でも見かける、WAKODOの離乳食パックがおすすめです。
\スプーン入ってる商品は他になかった/
- 1日~2日分のパック
- スプーンが付いてる和光堂がおすすめ
離乳食は内容量が十分入っていることと、スプーンがついているかが重要です。
キューピーからも同じような商品が発売されていますが、スプーンはついていなかったので注意です!
おむつ・おしりふき
\いつものおむつでOK/
- 1日~2日分のおむつ
- 我が家は一日6回程度変えるので12枚を圧縮袋に
いつも使っているものを入れておきましょう。おしりふきは体を拭いたりすることもできるので便利です。携帯用のものを1つは入れておきましょう。
\携帯用が便利/
もし避難生活でおむつがなくなっても、ビニール袋と手ぬぐいがあれば緊急で作れちゃうんです!この記事の最後に詳しい作り方を書いているので最後まで読んでくださいね
汚物入れ
\本当ににおわないからすごい/
- 数枚入れておけばOK
- 我が家はBOSの袋を愛用
お着換え
\持ち手のあるジップロックの方がうまく入った/
- 1日~2日分のお着換えを圧縮袋に
- 吐き戻しが多い子は紙よだれかけで対応
ただでさえすぐに服を汚してしまう赤ちゃんのお着換えはかさばりますよね。ジップロックなどを使って圧縮して持ち出し袋に入れましょう。
紙よだれかけ

- かさばらないから10枚くらい沢山いれる
- 我が家はネットで定期的に購入
これが本当に神アイテムです。(紙だけに…ふふふ)避難生活ではいつものように洗濯できないので一日に何度も服を取り換えられない可能性があります。
\我が家はお出かけの際も愛用/
歯磨きナップ
\子供が使った後に私も使ってみました笑/
- かさばらないのでたくさん入れておく方がいい
- 大人の歯磨きにも使えるかも
もし歯が生えていたら、指につけて使うタイプの歯磨きナップを入れておきましょう。かさばらないので30枚くらい入れておいてもいいかも。
除菌シート
\水がなくても手を除菌できる/
- 持ち運びできる除菌シートはマスト
- できればノンアルコールの方がいい
ベビーパウダー
\災害時に役立ちすぎる穴場アイテム/
- お肌トラブルを防ぐために一つ入れておこう
- 我が家はピジョンを愛用
あまり知られていませんが、実はベビーパウダーはママと赤ちゃんにとって最高の防災グッズなんです!
ベビーパウダーはこんなシーンで使えます↓
- あかちゃんのあせも防止に
- 避難時にママやパパが靴擦れを起こした時のケアに
- ママのお化粧代わりに
実は、ベビーパウダーを少し擦れるところにはたくと、摩擦が軽減されて靴擦れなどが悪化しにくくなるんです。
さらに、避難所ではメイク落としもない、更に断水で顔も洗えないという場合でもベビーパウダーを顔にはたくだけでべたつきを抑えられます。そのまま顔を洗わずに寝てもあまりダメージが少ないのでおすすめです。
本当にいろんなベビーパウダーを使いましたが、このベビーパウダーはファンデーションのように粉が固まっていて使いやすいのと無香料なのでおススメです。
手ぬぐい
\優しい素材の手ぬぐいを/
- ガーゼもいるけど手ぬぐいがおすすめ
- ケガの止血、マスク、ブランケット、更におむつ代わりにもなって万能すぎる
被災時はガーゼより手ぬぐいがおすすめです。理由は、ケガをしたときに包帯の代わりにしたり、粉塵が飛んでいる場合はマスクの代わりにもできるからです。
また、赤ちゃんのちょっとしたお昼寝用ブランケットにも使えるので赤ちゃんに使っても安心な素材の手ぬぐいを入れておいてください。
後ほどこれを使ってお手製のおむつの作り方を紹介しますね!
赤ちゃんとの避難について
赤ちゃんとの避難で事前に知っておいた方がいいこと3選を紹介します。
避難の際は抱っこ紐
もしママが一人の時に地震などが起こったら、前に抱っこ紐で赤ちゃんを抱いて、背中に非常用持ち出し袋を背負って避難しましょう。かなり重くなりますが、抱っこ紐があるとないとでは避難の際に出せる力がかなり変わります。
母子手帳は日頃から写真に撮っておく
検診や予防接種の履歴などの大事なページは普段から写真に撮って携帯に保存しておきましょう。何かあったときに、携帯さえ持っていれば母子手帳を家に忘れて取りに帰れなくなっても大丈夫です。
震災の避難時におむつがない場合の作り方
震災などで避難した時に、自分の避難所に赤ちゃん用のおむつが用意してあるかなんてわかりませんよね。そんな時に役立つ、おむつの代用品の作り方を紹介します。
- ビニール袋の両脇を切って開く

- ビニール>手ぬぐい>赤ちゃんの順で乗せて上側の持ち手を赤ちゃんのお中で結ぶ

- 下側の持ち手をおなかの前に入れ込む

- 余った部分を下に折り返しておなか周りにねじ込む

ロンパースなどを上から着せればおむつはずれませんでした。おしりにはほぼ手ぬぐいが触れているので肌荒れもそこまで心配しなくてよさそうです。本人は音がカサカサなるのを少し気にしてる様子でした。
赤ちゃん用の非常持ち出し袋が売っている
ラピタという防災グッズの国内トップメーカーから、SHELTER FAMILYベビータイプという防災セットが発売されています。
これは赤ちゃん+パパママの分の防災グッズがまとめて入っているので、自分でリュックやグッズを用意するよりも簡単です。
現在、防災の需要が高まっているため納品まで数カ月かかる可能性があります。なるべく早めに注文をして必要な時までに手元に届くようにしておきましょう!
最後に
赤ちゃんの月齢によっても状況は大きく変わってきます。我が家の11か月の赤ちゃんはミルクよりも離乳食から栄養を取れますが、避難生活でどう変わるかわかりません。
まだ免疫も弱い赤ちゃんのために、いつも通りの生活が避難時でも送れるようしっかりと準備しておきましょう。
保存水 | 赤ちゃんが1-2日で飲む量 |
---|---|
ミルク | 粉ミルクを1缶 |
ほ乳瓶 | 普段のほ乳瓶1~2本と使い捨てパック |
消毒剤 | ほ乳瓶を洗う用 |
離乳食 | 1-2日分(スプーン付きのもの) |
おむつ | 1-2日分いつも使っているもの |
汚物袋 | おむつのにおいを消すごみ袋 |
おしりふき | 携帯用1パック |
お着換え | 服や下着など1-2日分 |
紙エプロン | 吐き戻しや食べこぼしを防ぐもの |
歯磨き | 歯磨きシートがおすすめ |
除菌シート | 手などの除菌用に |
ベビーパウダー | あせも、ママのお化粧に |
手ぬぐい | 1-2日枚(ガーゼだけでなく手ぬぐいが便利) |